昨日鶯配列を公開しましたが、あれだけだとちょっと寂しいので、配列の成り立ちを簡単に示すことで配列の解説をしてみたいと思います。
参考にしたのは、2009年9月3日版の飛鳥配列(
http://ameblo.jp/asuka-layout/entry-10334710008.html)と、小梅配列1.3.4版(
http://homepage2.nifty.com/61degc/reports/koume/index.html)です。
・「ゃ」「ゅ」「ょ」を左手下段に配置
飛鳥配列では拗音は右手下段にありますが、それを左手下段に持ってきたいというのが自作配列の最初のアイディアでした。拗音が下段にあると上下跳躍が減りますが、どうせ減るのなら不器用な左手のほうがいいだろうということです。まあ、小梅配列そのままなんですが。
・「い」「ん」「う」「っ」を右手に配置
小梅配列での位置がよさげに見えたので採用しました。
・「し」「き」「の」「に」「は」「と」「か」「た」「な」「て」「こ」をシフト無しに配置
いの段の文字は拗音とのつながりを考えて右手に配置。「か」「な」「て」「の」「に」は小梅配列から、「し」「き」は飛鳥配列から。残りは文字使用率を見ながら打ちやすいところに配置。
・句読点と「ー」をシフト無しに配置
句読点は小梅配列から、「ー」の左右二つ配置は私のお気に入り。
・「つ」「く」を右手裏に配置
「しゅつ」「しゅく」などを考慮して右手裏に。
・「ら」「れ」を右手裏に配置
「なら」「なれ」「から」「かれ」を考慮して右手裏に。
・「で」「ま」「す」「る」を左手逆に配置
飛鳥配列の文末文字セットをパクって配置。
・「り」「じ」「ぴ」を右手表に配置、「み」「ち」「ぎ」「ひ」「び」「ぢ」を右手裏に配置
いの段のうち、「り」「じ」「ぴ」をシフト無しに配置。これは飛鳥配列からの影響です。
・「そ」「ど」を左手裏に配置、「あ」を右手逆に配置
なんとなくですけど、特定のかなにつながりやすい、または言葉の頭の方に来やすい文字は同手シフト側に、いろんなかなにつながりやすい、または言葉の尻の方に来やすい文字は逆手シフト側にあると打ちやすい感じがします。
・「わ」「が」を右手逆に配置
「あわ」「あが」を考慮して同じシフト面に配置します。「わ」の位置は「ん」との繋がりにくさを考えて。「が」は助詞という形で語尾に来やすい感じがするので、逆手シフト側に配置します。
・「お」「も」を左手裏に配置
「お」と「も」は中段では左手裏しか空いていないので、そこに配置します。「お」は語頭に来やすい感じがするので問題なし。「も」は助詞としてよりも、「もの」や漢字熟語として語頭に来るイメージの方が強いので、これも問題なし。
・「さ」「せ」「け」「げ」「だ」を左手逆に配置
これらの文字は「れ」「ら」につながりやすいので、同じシフト面に配置。
・「よ」「ふ」「ば」「ぶ」「ほ」「ね」「め」「ろ」を打ちやすいところに配置
残っている中頻度文字を、「い」「ん」「う」「ら」「れ」とのつながりを考慮しながら配置。「り」につながりやすいかなは「ろ」にもつながりやすい感じがするので、「ろ」は「り」と同じキーに配置します。
・「え」「や」「む」「を」を右手下段人差し指に配置
飛鳥配列から。ただし、「える」「やる」を考慮してシフト面が逆になっています。右手下段人差し指のキーにはなるべく「ん」に繋がりにくいものを割り当てたいというのがあるのですが、私としてもこの四文字が妥当かなと思います。
・「ゆ」「へ」をシフト無しに配置
「り」「じ」「ぴ」と同様、シフト無しにある低頻度文字は飛鳥配列からの影響が強いです。
・「べ」「ぜ」「ざ」を左手逆に配置
これらの文字は「る」につながりやすいので、同じシフト面に配置します。
・「ぐ」を左手逆に配置
「ぐ」は「ら」につながりやすいので、同じシフト面に配置します。
・「ぬ」「づ」を右手人差し指に配置
飛鳥配列から。ただし、「つづ」「ぬれ」の打ちやすさを考慮して逆になっています。
・「ぃ」をシフト無しに配置、「ぁ」「ぇ」「ぉ」を左親指シフト面に配置
「ぃ」がシフト無しなのは、「アイデンティティー」のように「てぃてぃ」と重なると、シフトありだと打ちにくいため。「ぁ」「ぇ」「ぉ」が左親指シフト面なのは、「ふ」と同じシフト面にするため。「ぇ」が左手なのは「ちぇ」「しぇ」「じぇ」を考慮して。
・「ぞ」「ず」「ご」「ぼ」「ぱ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」「ヴ」「ぅ」を打ちやすいところに配置
「ぷ」は「ぷろ」「ぷれ」「ぷら」が打ちやすいように左手裏に配置。それ以外は使用率を見ながら打ちやすいところに配置。
以上です。
パクリ5割、理屈3割、試行錯誤2割という感じでしょうか。多くの文字を論理的に決めることができたので、割と簡単に出来上がったという感じがしています。